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 カッティング ■カッティングの概要 使用法とその特性について
◆構造と使用法
◆カッティングの特性について
■ご注文方法 サイズと書体指定の応用例
■配管・ダクト・タンク用 即納在庫品カット文字
■カッティングによる二次加工品の製作

カッティングの特性について
【色とデザインの表現】
●黒やその他の色の塩ビ粘着シートを加工して製作するため、「ひとつの形状」そのものは単色のものとなります。

●透明フィルム単位のレイアウト上に、それぞれ単色の形状を複数色を並べて配置することは可能です。但し複雑に色が入り組んだものや、グラデーションなどの表現には向きません。

●色調は使用する色シート自体の色に制限されます。シートは各社から多数の種類が用意されておりますが、DICやCMYKプロセスカラー等での(詳細な)色指定に対しては、それに最も「近い色調」の物をこれらシートの中から選んで対応する形となります。

●黒・赤・白・青・緑・黄・橙そのほか一般的なカラーは当社で標準的にご用意しておりますが、取寄せ手配が必要なシートについては、最小ロット単位で別途費用が発生する場合があります。
元絵 カッティング(単色)
黒・赤の2色組み合わせ例
 
【サイズ】
【最大サイズについて】
●1シートのレイアウト最大サイズは標準シートで約450ミリ幅、大判のシートを使用することで最大750ミリ幅まで対応します。この幅に対し、長さ方向に数m等で展開していくことが可能です。
但し、あまり大きな面積を1枚のシートで作成することは、貼付作業自体が困難になると思われますので、特に大きなサイズのものは分割することをお勧めいたします。

【小さなサイズについて】
●1文字の最小サイズは加工精度上、漢字で15mm、英数かなで10mmからとさせていただきます。(

またロゴやマークについてはその形状の複雑さにより対応可能サイズが変わってきます。

(※丸ゴシック体を使用した場合での例です。また上記の最小サイズでの文字においては、開口箇所等のツブレを避けるため書体自体が通常より細めのものとなります。ご了承下さい。)

●ステッカーが「外寸全体のサイズ」分に粘着するのに対して、カッティングはその性質上「文字やマークの形状」部分のみで粘着することになります。
そのため(書体や表示内容にもよりますが)極端に小さな文字やマークでは、細かい線・点などの部分に十分な固着力が得られず、こすれたりすることでもはがれたり、よれたりする可能性が生じます。
そのため文字サイズは上述のサイズを最小としておりますが、ロゴ・マークなどのデザインや貼付の場所によっても固着力は変化しますのでご留意下さい。
←強い    弱い→

●特に表記が細かいもので、貼り付け対象の下地色を活かしたい場合などは、カッティングではなく「透明地のステッカー」等をお勧めいたします。

【コストパフォーマンス】
●カッティングの価格は、基本的に1文字あたりのサイズ×(漢字・英数かなそれぞれの)文字数により積算されます。
従って、全体面積が同じ場合でも小さな文字が細かく多く表記されているものは高額になる場合があります。

●印刷と違い製版費用を必要としないため小ロット向きであり、単純に表示文字数とその寸法に応じたコストのみで製作可能です。(但し、デザイン・ロゴデータ・そのほか取寄せ材料が必要なものは別途費用を要す)
特に少量×多種類の表示物用に最適です。

●反面、量産時における生産性はあまり良くなく、大量製作時においても1点あたりの単価はほぼ変わらないため、同じ内容の表示板を多量に必要とする場合などは、印刷に比べて割高となります。

【屋外耐候性】
●粘着シートの耐候性には主に『粘着性』と『色の耐久性』の二つの概念があります。
弊社では黒のほか赤・白・青・黄などの一般的な色は屋外用シートを標準で使用しております。
これらは屋外看板等で広く使用されているもので、平滑面に適切に貼られたものは風雨に暴露された長期屋外環境でも剥離することはなく、また直射日光等における色の耐久性も備えております。

●金・銀などの金属色や蛍光色は標準色よりも屋外耐候性は劣り、表面・色の経年劣化が早めです。屋内環境では特に問題ありませんが、屋外で金属色を使用する場合などは専用の(屋外用メタリック色)シートで作成する必要がありますのでその旨を都度お申し付けください。

【耐熱性】
●『粘着剤付きの塩ビフィルム』という材質の特性上、耐熱を要求される用途には適しておりません。
各社の各種シート毎にも性能の差異は若干ありますが、全体的には塩ビ素材自体の軟化温度とアクリル粘着剤の性能を考慮すれば、摂氏60℃以下で使用することが理想と思われます。
(試験条件のピースと異なり、文字やそのほかのあらゆる形状に加工された製品形態であるため、表記のサイズとそれに伴う各部分の細かさによっては、高温により生じる影響に差がある点をお含み置きください。)